薪焚き人の会では、この時期、原則として樹木を伐りません。伐るのは秋分の日から翌年春分の日までの寒い時期に行います。寒い時期は樹木の休眠期に相当するからです。一方、暑い時期に伐った樹木は水分量が多いのです。
では、夏場の里山整美活動は何をするのか?薪焚き人の会では、夏場には下草刈りや枝葉のチッパー処理作業などを行います。
今年は6月に草刈機で下草刈り、7月にコナラやヤマザクラの苗木植え付け作業、そして夏土用明けの立秋8月7日に枝葉のチッパー処理作業を行いました。
樹木を伐倒する派手な作業よりも、大量の枝葉を片づける作業の方が地味で目立たない重労働。でもこれを持続できるか否かが薪焚き人の真骨頂。
私たち薪焚き人の会では、里山整美を通じて持続可能な薪作りを行なっています。森を適度に間伐し、下草を刈り、適度な木漏れ日と適度な風通しを作ってあげることにより、樹木の萌芽更新・新陳代謝が促され、森は健康になります。その作業プロセスの中から、暮らしに必要な薪を無理なく調達できるならば、これは森と人間の、何と理想的ウィン・ウィンの関係でしょう。
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